痛みからの解放をテーマに施術しております。
TOP > 志木クラニオ・カイロプラクティック整体院 日記 > 単純に小顔矯正といいますが・・・。
頭の骨は頭蓋骨、顔面骨、下顎骨で構成されています。全部で22分割できます。喉の部分の舌骨を合わせれば23分割できることになります。
それぞれの骨は関節ではなくて緩やかな縫合(ほうごう)によって繋がっています。
脳(脈絡層)から脳脊髄液という液体が産生されるとその水圧によってわずかながらパカパカと広がったり、閉じたりするといわれています(この辺諸説あり)。つまりポンプのように動いている訳です。
この動きと水圧バランスがうまくいかなくなると何らかの障害が体幹部の方にも起きたり、頭自体の形がいびつになってきたりします。
目や耳のの高さが違ったり、口がひん曲がっていたり、片側のオデコが何となく飛び出していたり・・・・etc。
左右シンメトリーの人なんか殆どいません。もし、機会があったら寝ている友人の頭や顔を上からよく眺めてみてください。正中線を想定するとだいたいどちらかに歪んでいる事がわかるはずです。
さて、女性は(近頃は男性も)美に対する追求がすさまじいからでしょうか、最近小顔矯正という言葉が飛び交っているように感じます。韓国式小顔矯正とか中国式小顔矯正、○○式小顔矯正・・・・等々。
我々クラニオ系(サザーランド系、アプレジャー系だろうが)のやり方では頭蓋骨をまず調整してから顔面骨、そしてそれが整ったら下顎骨という順序で調整を行います。実際頭や顔の骨を触るのは10グラム程度の圧です。それぞれの骨が固有の動きをするので、それらを感じながら、微弱な抵抗を加えたり、より動きを誇張したりしながら緩やかに元に戻していくというやり方です。
決して無理で強引な力は加えません。
先日、私の女性の友人が小顔矯正を受けてきたと言っていたので、どんなやり方だったか尋ねたところ、かなり強い圧でゴリゴリされた、とのことでした。確かに何となく引き締まったようにも見えました。
顔や頭の骨は強引な力には逆に抵抗がかかり動きづらくなってしまうのですが、きっとそれを超える力だったのでしょう!結果的には小さくなっているように見えたのですから・・・・。
しかし、ちょっと待って下さい。頭や顔の骨を考える場合ポンプ作用のエンジンともいうべき蝶形骨(蝶の形をしているコメカミ部分の骨)や後頭骨の動きを無視して行ったらどうなってしまうのでしょう?
蝶形骨は表面的にはコメカミ部分しか出てないのですが(いわゆる蝶の羽の部分しか表面に見えていない)、
内部にはモスラがガッチリと羽を広げたように占有しています。しかもジャイロのように複雑な動きをして脳脊髄液を循環させています。
さらに蝶形骨には脳下垂体(超がつくほど重要な部位です)がしっかりと乗っているのです。この脳下垂体、いろんなホルモンを出して、体を化学的に調整しているのです。
強引なる小顔矯正もいいですが、この蝶形骨の事、脳下垂体の事を考えず無理な力を加えると、形的には小顔になったように見えても中身はガタガタ、ホルモンバランスが崩れて、後でとんでもない事になるという可能性もあるということをしっかりと頭の中に入れておいた方がよいのではないかと思います。
例えば、女性では生理が来なくなってしまったり、リバウンドのように太りだしてしまったり、慢性的に頭痛が起こるようになってしまったり、ある時から歯痛が起こるようになってしまったり、はたまたアトピーになってしまったり・・・等々、実際に無茶な小顔矯正の結果、体に重大な支障を来してしまったという事例をいくつか読んだ事があります。
もし、小顔矯正をやられる際は、どういう技術で&どういうメカニズムで行われるのか、しっかりと吟味してから行うようにした方が、後々困らないでしょう!頭の中には最も大切な脳みそが入っていてその脳(脳幹部)が無意識のうちに、様々な自動制御を行っている事を決して忘れてはならないと思います(小顔矯正が悪いと言ってるのではありませんよ!骨や膜の動き、脳脊髄液の流れを考えた上で調整するのはよろしいのでは、と申しております)。
自律神経系の不調、うつ、婦人科系諸症状で御困りなら・・・・
痛みの解放区4277
志木クラニオ・カイロプラクティック整体院
048-474-4277(ヨーツーナイナイ)
http://www.itami-kaihou4277.com